妊娠の妨げになる「造精機能障害」

色々な精子のトラブル

妊娠を妨げる男性不妊症の一つに、造精機能障害という不妊症があります。これは、精子を作る機能に異常があって精子をうまく作れない、または、精子がまったく作れないという不妊症です。この造精機能障害には、おもに次のような種類があります。

● 無精子症

造精機能障害の中でも重い症状になり、精液中に精子が一匹もいない状態です。しかし、精巣や精巣上体に精子が存在していれば、顕微授精などの不妊治療で受精・妊娠することが出来ます。ただ、精巣や精巣上体にも精子が1匹もいない場合には、非常に残念ですが妊娠することが出来ません。

● 乏精子症

精液の中に精子はいるけれど、その数が少ないという障害です。精子の数が基準を少し下回る程度であれば、タイミング法などで妊娠の確立をあげます。また、精子の数が2000~3000万ほどなら人工授精、300万以下では体外受精、100万以下なら顕微授精という治療法があります。

● 精子無力症

精子の数は正常にあるけれど、製造された精子の運動率が悪い状態です。この場合には、その精子の状態により人工授精や体外受精などの不妊治療を行ないます。

● 精子奇形症

奇形の精子が多い状態です。この場合の不妊治療としては、正常な精子だけを選んで、体外受精や顕微受精で受精卵を手に入れて妊娠を促します。

造精機能障害の検査について

病院での検査では、精液検査などを行ないます。まず、1週間ほど禁欲した後に精液を採取して、精子の状態を調べる検査です。健康な男性であれば、精液の量は2ml以上あり、1ccの精液あたりに7000万から1億個の精子が存在し、70%以上の精子が活発に運動しています。

これに対して、精子の濃度が1ccあたりに2000万個以下だったり、精子の運動率が50%以下といった状態では、自然妊娠は難しいと考えられています。

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