妊娠の妨げになる 「造精機能障害」
妊娠を妨げる男性不妊症の一つである造精機能障害とは、精子を作る機能に異常があって精子をうまく作れない、または、精子がまったく作れないという不妊症です。この造精機能障害には、おもに次のような種類があります。
無精子症
これは造精機能障害の中でも重い方に入り、精液中に精子が一匹もいない状態のことを言います。ただ、この場合でも、精巣や精巣上体に精子が存在していれば顕微授精などを行い受精・妊娠することが出来ます。しかし、精巣や精巣上体にも精子が1匹もいない場合は、非常に残念ですが妊娠することが出来ません。
乏精子症
これは、精液の中に精子はいるけれど、その数が少ないという障害です。精子の数が基準を少し下回る程度であれば、タイミング法などを行って妊娠の確立をあげます。また、精子の数が2000~3000万ほどなら人工授精、300万以下では体外受精、100万以下なら顕微授精という治療法があります。
精子無力症
精子の数は正常にあるけれども、製造された精子の運動率が悪い状態です。この場合には、その精子の状態により人工授精や体外受精などの方法をとります。
精子奇形症
これは、製造された精子に奇形が多いという障害です。この場合は、正常な精子だけを選んで、体外受精や顕微受精で受精卵を手に入れて妊娠を促すことが多いです。
妊娠を妨げる不妊症 造精機能障害の検査
病院での検査としては精液検査などがあります。これは、1週間ほど禁欲してから精液を採取して、精子の状態を調べる検査です。健康な男性であれば、精液の量は2ml以上あり、1ccの精液あたりに7000万から1億個の精子が存在し、70%以上の精子が活発に運動しています。
これに対して、精子の濃度が1ccあたりに2000万個以下しかいなかったり、精子の運動率が50%以下などでは自然妊娠が難しいと考えられています。
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