多嚢胞性卵巣症候群と不妊について

多嚢胞性卵巣と妊娠まず、不妊の原因にもなる多嚢胞性卵巣を超音波検査などで観察しますと、卵巣の表面に直径5~10ミリほどの小さな袋(嚢胞)の連なりが見えます。また、真珠のネックレスのようにみえるのでネックレスサインとも呼びます。この多嚢胞性卵巣自体は若い女性にも多く見られますので、妊娠する上で、とくに問題はありません。

しかし、卵巣の中にある卵胞が、ある程度の大きさまでは成長するものの、卵巣の皮膜が固いため排卵しづらいなどの排卵障害の症状が出ると、多嚢胞性卵巣となり妊娠しずらくなります。

多嚢胞性卵巣のおもな原因はわかっておりませんが、男性ホルモンや黄体化ホルモンなどのホルモンバランスの乱れや、卵巣の代謝が悪かったり、肥満が原因であったり、遺伝的なものが原因であったりと様々な意見があります。また、多嚢胞性卵巣の自覚症状としては、基礎体温の乱れや月経不順 (排卵があったりなかったり) などがあげられます。



多嚢胞性卵巣症候群の症状について

多嚢胞性卵巣症候群は、おもに思春期に発症することが多いようです。人によっては、思春期に月経が始まらないということもあり、卵巣からの排卵が妨げられて妊娠しづらくなります。また、男性ホルモンの濃度が高くなる場合がありますので、男性化と呼ばれる症状もあります。この症状としては、声が低くなったり、乳房が小さくなったり、筋肉量が増えたりなどがあります。

この多嚢胞性卵巣症候群の検査方法としては、黄体形成ホルモンや男性ホルモンの濃度を測定するために血液検査などを行います。また、超音波検査では、通常よりも卵巣に多い数の卵胞が見えますので、腹腔鏡下手術で卵巣のごく一部を採取して顕微鏡で検査をすることもあります。



多嚢胞性卵巣の治療

多嚢胞性卵巣症候群に対する根本的な不妊治療法は、未だにわかっておりません。また、その状態や状況 (妊娠を希望する・しないなど) によっても多嚢胞性卵巣の治療法は変わってきます。

妊娠を希望する場合には、排卵誘発剤などを使って卵胞の発育を促して排卵を促します。初めのうちはクロミッドなど弱めの薬を使い様子を見ます。それでも効果が無かった場合に、徐々に強い薬へと変えていきます。ただ、排卵誘発を行ったときには、卵巣過剰刺激症候群とよばれる副作用をおこしやすい傾向がありますので、お医者様としっかりと相談されてください。また、多嚢胞性卵巣症候群の外科的療法としては、腹腔鏡下手術で卵巣の表面に小さな穴をたくさんあけ、排卵を促して妊娠を促進する方法もあります。



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