男性不妊症の原因

妊娠に必要な男性の器官

なかなか子供が授からないのは、女性だけの問題とは言えません。最近では、男性側に原因があって不妊に悩んでいる夫婦も多くなってきました。そして、この男性不妊症の原因については、精子に何らかのトラブルが発生している場合がほとんどです。

男性にとって妊娠するために必要なことは、射精できること、元気な精子を多く製造できることです。また、この精子の数については、外から見て判断できるものではありませんので、調べる場合には病院での検査が必要となってきます。

精子障害による男性不妊症

男性不妊症の原因の多くが精子に関するものですので、まずは、精子について説明したいと思います。男性が精子を射精するときの精液の量は3~5ccほどで、精液1ccのなかには、約6,000~1億の精子が含まれています。1cc当たりに精子の数が4,000万以下だと不妊治療が必要と言われています。

また、精液1cc当たりの精子の数が2,000万を下回っている状態を乏精子症、殆どいない状態が無精子症と言います。どちらの場合も不妊治療が必要です。また、精子の数は十分でも、精子の運動率が悪かったり奇形の精子が多い場合は、受精や妊娠の確立はかなり低くなってしまいます。

これらの不妊原因としては、男性の精巣で精子自体を製造することができない場合(造精子機能障害)や、精子を運ぶ精管がつまっている場合(精路通過障害)などがあり、男性不妊の原因の7割以上を占めています。

● 正常な精液 (WHOの基準)

精液量 : 2,0ml以上
精子濃度: 2000万個以上/ml
精子数 : 4000万個以上
奇形率 : 70%未満
白血球 : 100万個未満/ml
運動率 :  50%以上が前進運動、または25%以上が高速直進運動

妊娠に関係する体の仕組み

妊娠するためには、当然ながら精子と卵子が必要になってきます。ここでは、おもに精子の製造に関係する体の器官をご説明します。

● 精巣について

精子の製造に欠かすことの出来ない器官です。また、男性ホルモンを生成して分泌する役割も担っています。この精巣は、白膜とよばれる丈夫な膜に包まれていて、その内部には約250もの精巣小葉という小さな仕切りがあり、その中に精細管とよばれる細い管が詰まっています。ここが精子の製造工場となります。また、この精細管が集まって精巣網になり、やがて1本の精巣上体管となります。

● 精巣上体について

精巣上体は3つの部分 (頭部、体部、尾部) に分けられ、この中を10~20日ほどかけて精子が成熟していきます。また、この尾部には精子が常に貯留されていることから、正常に射精できないという不妊症の場合、ここから直接精子を採取することもできます。

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